幼稚園・保育園への入園は、多くの幼児にとって初めての集団生活の場。保護者の手を離れて新しい社会を経験する第一歩です。

そんな子供たちの人生の節目を祝う入園祝いは、基本的にはごく親しい間柄でお祝いするのが一般的です。

ここでは、お祝いを贈る範囲や相場、のしの書き方、メッセージの文例など、入園祝いのマナーや贈り物についてご紹介します。


幼稚園・保育園の入園祝いは必要?

入園祝いは、基本的にごく親しい間柄の子供に対してのみ贈るのが一般的です。

幼稚園や保育園は義務教育ではないため、入園祝いを贈らないケースも珍しくありません。親戚間で取り決めをしている場合は、その取り決めに従うとよいでしょう。

入園祝いを贈る範囲
  • 祖父母から孫へ
  • 親の兄弟姉妹(おじ、おば)から甥・姪へ
  • 特に親しい親戚や友人の子供へ
  • 入園祝いをいただいた相手の子供が入園するとき

特に親しい間柄の人以外は、基本的に友人や知人などに入園祝いを贈る必要はありません。

それでも日頃のおつきあいで友人、知人、ご近所、ママ友などの子供にお祝いを贈りたいときは、高額すぎる贈り物は相手にとって負担になる場合があるため注意が必要です。高くても5,000円までにおさえ、気を遣わせない品物を選ぶとよいでしょう。

0歳から3歳までの入園に関しては、「社会への第一歩を祝う」という意味合いではなく「親の都合で預ける」というイメージが強いため、ごく親しい間柄であっても「お祝い」として金品を贈るケースは少ないです。「自分の子供が0歳~3歳で入園したときにお祝いをいただいた相手の子供が入園する」といった事情でもない限り、入園祝いは2年保育や3年保育の入園時に贈るのが一般的です。

入園祝いは何がいい?喜ばれるプレゼント選びの注意点

何を贈ればよいか、どんなプレゼントが喜ばれるのか、入園祝いを選ぶときの注意点をまとめました。

現金・商品券を贈るとき

入園祝いはごく近い身内で行う祝い事ですから、身内からのお祝いは入園準備品を購入できる現金や商品券を贈る人が多いです。

基本的に、友人や知人、会社の同僚などの子供に贈る必要はありませんが、日頃のお付き合いでお祝いを贈りたいときは、あからさまに金額がわかる現金や商品券よりも、少額で見栄えがよい品物のほうが気を遣わせずに済むのでおすすめです。

「商品券」を贈る際は、贈る相手の家の近くに使える店舗があるかどうかを確認してから贈りましょう。

遠方の人へ「現金」を配送する際は、郵便局の「現金書留」で送る必要があります。一般郵便や宅配便で現金を贈ることは違法ですので注意しましょう。

品物を贈るとき

親子の趣味嗜好に合わないもの、学習の妨げになるもの、キャラクターのプレゼントなどは、「貰っても困る」「がっかりした」という声もしばしば。
こういったものは、お祝いする側だけの自己満足にならないよう、事前に相手に確認できると安心です。

また、入園準備品を贈るときは、園の規定がないか、すでに用意していないかを確認して、無駄にならない贈り物を選ぶとよいでしょう。

何を贈る? 入園祝いの具体例

  • 現金
  • 商品券(ギフトカード)、図書カード
  • カタログギフト
  • 名前入れグッズ(名前スタンプ、名前シール、テプラ)
  • 文具(クレヨン、色鉛筆、お絵描きセットなど)
  • バッグ(リュックサック、通園バッグ、移動ポケットなど)
  • 図鑑・絵本
  • 知育おもちゃ(ブロック、パズルなど)
  • レインコート・傘
  • フードが付いていない薄手の上着
  • ループタオル
  • 服、靴、靴下

入園祝いの金額の相場

入園祝いの金額の相場は、一般的には3,000円から10,000円程度となっていますが、贈る相手との関係や親密度によって異なります。

以下の金額はおおよその目安です。親戚や友人の間で取り決めをしている場合や、会社で特別なルールや慣習がある場合はそれに従いましょう。

自分が先にいただいた方へ贈る場合は、同額程度のものを選ぶとよいです。

祖父母から孫へ 1万円~3万円
両親の兄弟(おじ、おば)から姪、甥へ 5千円~1万円
その他の親戚(いとこの子ども、他) 3千円~5千円
友達、ママ友、ご近所、知人の子供へ 1千円~5千円
会社の上司、先輩、同僚、部下、後輩の子供へ 1千円~5千円
※ よほど親しい間柄で子供とも面識がある場合以外は基本的に不要です。会社の慣習がある場合はそれに従いましょう。

いつ渡す?入園祝いを贈る時期

入園祝いを贈る時期は、3月初旬から中旬頃(入園の2~3週間前)までに贈るのがベストです。遅くとも入園の1週間前までには相手の手元に届くように贈りましょう。

園によっては、新生活に慣れるために入園日より前から「慣らし保育」をしているところもあります。慣らし保育の期間は園によって異なりますが、平均的な期間は1~2週間、長いところでは1~2ヶ月ほど前から登園できる園もあるため、園で使える物を贈りたい場合は早めに贈ると喜ばれます。

受験のある幼稚園では年内に合格発表がある園も多いため、入園時期を待たず、合格発表後に早めにお祝いを贈ってもかまいません。

うっかりタイミングを逃して遅れてしまったときは、お詫びの言葉を一言添えて贈るとよいでしょう。入園後に贈る場合は園で必要なものはそろっていることが多いため、重複しても無駄にならない物、家でも使えるもの、人と被りにくい物を選ぶと喜ばれます。

例えば、園で使う物でもタオルは替えがあると助かりますし、プール道具などはまだ準備していないかもしれません。商品券や図書カードはいつでも自由に使うことができるため、好みがわからないときにも便利です。

熨斗(のし)の書き方<水引と表書きのマナー>

のし紙(掛け紙)、のし袋(祝儀袋)の種類と書き方は次のとおりです。

水引の種類 紅白の蝶結び(花結び)
のし紙・のし袋の表書き 「御祝」「祝御入園」「御入園御祝」「入園御祝」「ご入園おめでとう」
名前の書き方 下段には、送り主の姓名を記載します。
※ 字の大きさは、上段より心持ち小さめに書きましょう。

●のし袋の書き方見本●

のし紙の表書き:「祝御入園」の見本

こんなときどうする?

入園祝いをあげていない人から入園祝いをもらったらどうする?
入園祝いをあげてない人からお祝いをいただいた場合は、「お返し(内祝い)」を贈るのがおすすめです。一般的に入園祝いへのお返しは必要ないとされていますが、あげてない人からいただいた場合はお返しを用意するのが自然です。
良好な人間関係を築いていくには、どんなことにも感謝の気持ちを忘れずに相手へきちんと伝えることが大切です。